食事(?)終了
 
 
 
 最初のうちこそお互いにパフェを食べあいながら話していた
が、それもそろそろネタが尽きてきそうになったのでケルトは一
気に話を別にする事を考えた。
「そういえば外にいるボリスさんはどうしてるかなぁ?」
 パフェが来たところまではいたのだが、2人が追加のパフェを
たのんだところでやや青い顔をして出て行ってしまった青年を話
題に上げた。
 そこでクロノスもボリスの事に思い至ったのか、そういえばと
小さく漏らして彼の出て行ったほうを1度見た。
 もちろんそこにまだボリスがいるわけではないが、今思えば外
に向かうボリスの歩みはどこかふらついているような気がしたの
だ。
「そう言えばそうですよね。顔色も悪かったようですし、外で倒れ
ているということはないようですけど、ちょっと心配ですね」
 何気に酷なことを言っているような気がしなくもないが、それ
でもはっきりと心配という表情で呟くクロノスにケルトも同意す
るように深く頷いた。
「じゃぁ、早く食べてボリスさんとこいこっか!」
「そうですね、そうしましょう」
 そう言うと器の底の方に残ったパフェをお互いに急いで食べき
ると、しっかりと口の周りを拭いて紅茶で口直しをしてからレジ
へと向かったのだった。
「ありがとうございました、代金の方は500リランです」
 レジの前に立つとすぐにレジの女性が沿うケルトに代金を伝え
た。
「え? あんまり食べてなかったんだな……。はい」
「……………………えーと……」
 あれであまり食べてなかったといわれても首を傾げてしまう
が、この金額が高いのか安いのか解からないクロノスは首を傾げ
ることしかできなかった。
 そんな風にやや困惑気味のクロノスをよそにケルトはさらっと
代金を支払うとクロノスの腕を引いた。
「クロノスさん? 早く行こう?」
 そういうケルトにクロノスもすぐに頷いて店の外へと向かって
いった。
 外に出ると何故かすぐにボリスのいる場所がわかり、2人はそ
ろってそこに早足で向かったのだった。

  
























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