心地良い店
 
 
 
 店内は開放感があり、窓から入る光が内を明るく照らしていた。
 その雰囲気は暖かく、とても居心地のよい、また来たいと思える
ものだった。
「……いい香りですね。紅茶かな?」
「そうですね。それにとても明るくて、綺麗な場所ですね。」
 ほんわりとした感じに呟くボリスの言葉にやはりほんわりとした
口調で同意した後、にこりとケルトに笑いかけた。
 ケルトはそのクロノスの笑みに首を傾げた後、はっきりと頭の上
に? を浮かべながら笑い返した後、近寄ってきた店員に少し広め
のテーブルに。と伝えた。店員の方はその言葉に首を傾げたようだ
がすぐに、1番奥にある少し大きめのテーブルに案内してくれた。
 案内されたテーブルは大体6人ほど座れそうな広さで、店の角の
方にあった。
 クロノスはその石を見て、ケルトに促されるままに窓側の奥のほ
うに座ると、その隣にケルトが座り、正面の席にボリスが座った。
「なにたのみます?」
 席に座るとすぐにケルトがそう尋ねてきた。その手には2枚の
メニューが持たれており、店員の方もすでに聞く態勢になっていた。
 ボリスは少し身を乗り出してケルトから2枚の内片方のメニュー
を受け取ると、パラリと広げて見やすいようにおいた。
「そう、ですね。サンドイッチとコーンポタージュと、あ、この
ドーナッツも、それにミルクティーで良いです。」
 何を頼むのかきになっているケルトにそうにこりと笑って言う
と、ケルトは今度はクロノスに視線を向けてきた。
 明らかに期待の眼差しで見られ、まだ何も見ていなかったクロノス
は慌ててメニューをケルトから受け取り見ると
「え、とじゃがバタとバジリコとミルクティーを。あ、それと苺
タルトも。」
 と答えた。
 その答えにケルトは満足げに笑って頷いたが、次はクロノスが
何をたのむのかと言うように見ているのに気付き、クロノスに渡し
ていたメニューを受け取り視線を落とした。
 クロノスはそのケルトの態度に笑みを更に深くした。
 元々かどうかは解からないが、クロノスは全体的に見ればどちら
かといえば食べる側であり、甘いのが好きだからこれは当然だった。
やはり旬のものは食べたいのだ。
「僕はピザとトーストとハムサラダにグラタン、タマゴサンド。あ、
それから桜餅と苺パフェの特大に珈琲のキャラメルマキアートをお願
いします。あ、ショートケーキもあるんだ。これも追加で。」
 案内してくれた店員にそのまま注文をいったケルトだが、その注文
を聞いてクロノスはケルトの持つメニューを見るように身を乗り出した。
「あ、パフェあったんですね。
 あの、すいません。」
 注文の確認をとっていた店員にそう声をかけると、相手はすぐに手
を止め神巫に「なんでしょうか?」と声をかけてきた。
「チョコパフェの特大とメロンクリームソーダを追加でお願いします。」
 と付け足したのだった。
 店員はそれに頷いて
「わかりました。ご注文は以上でよろしいでしょうか?」
 と聞いてきたので、それに頷いて答えた。ケルト達も頷いたのを確認
して離れていった。

  
























SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送