夕闇に舞うは巫女姫
 
 
 
夕月門:悪党退治?

 

 騎士団の本部前まで道に迷い来てしまったクリスティーアを確
保して宿への帰える3人だが、その間にも問題は起こるものは起
こるわけで……。
「あ、そう言えばねぇ、騎士団本部(あそこ)に着く前にねぇ、チンピラ(?)
みたいなのに絡まれてさぁ。蹴り潰しといたんだけど、言わなく
てよかった?」
 そうにこやかに言う彼女の言葉に固まった男が2人。
「巫女姫、それは何時の話です?」
 本来ならばこの街の治安維持も行っている騎士団が知っていな
くてはならないとんでもない事柄に、シュヴァルツがやや震え気
味にクリスティーアの肩を掴んで尋ねた。その表情はやはり何故
それ程の事を黙っていたのかということでやや凄んでいた。
 それにもクリスティーアはさして頓着なく
「んー、教会でてほとんど経ってなかったから夕方前、かなぁ? 
あ、見つけた。」
 そう言うと、何かを見つけたのかシュヴァルツの後ろを指差し
た。
 それはクリスティーアに間違いがなければ教会を出たときに絡
んできたチンピラ
()の男だった。
 顔に痣があるところを見て見ると、どうやらクリスティーアに
きつくお灸を据えられたらしい。お灸といってもよいのかは解か
らないが。
 とにかくシュヴァルツとローグもクリスティーアの指差した方
を見て、相手もこちらに気付いたのか驚いた表情をしていた。恐
怖にも似ていたようなきもするが見間違いということにしておこ
う。
「あんたら、まだこんなとこにいたの? まぁた、痛い目にあいた
い?」
 クリスティーアはそう言うと相手の男ははっきりと顔色を変え
た。それははっきりとした怒りだったが。
 その表情の変化を見逃す2人ではないが、そんな事お構い無し
にクリスティーアはその男に近づくと、まるで挑発するように人
差し指をちょいちょいと自分のほうに曲げた。
 すると男はそれをはっきりと挑発と受け取ったらしい。いうま
でもないがかなり単純らしく、顔を赤くしていた。
「ほら、来ないの? 弱い相手にしか手の出せない、弱腰坊や?」
 はっきりとした侮辱を含んだ言葉に完全に切れたらしい男はど
こかで購入しておいたのかナイフを取り出し、彼女に切りかかっ
た。
 シュヴァルツとローグは完全にそれに慌てる様子を見せたが、
クリスティーアはそれをさらりと避けると、大きくスリットの入
ったスカートが大きくめくれるのもかまわずに足を思い切り振り
上げ顔面を蹴り上げた。
「クリスティーア殿、一応女なのだからもう少し恥じらいをも
て……。」
 自分の状態を省みようともしないクリスティーアの行動につっ
こむところが違うとわかっていてもローグはそう、つっこまずに
はいられなかった。
 ちなみにその男はこの後、本部に走っていったシュヴァルツの
指示によって捕まったのはいうまでもない。
 そして、宿につくのはどうやら夜中になってからのようであ
る。

  

はい、所謂閑話というやつです
にしてもクリスティーア、恥じらいないなぁ(苦笑)
ローグたちはこれからも振り回されます(断言)
ちなみにこの話しの話数(?)になってる夕月ですが
こう言う意味があります

夕月  ゆうづき 夕方見える月のこと。
一般に月初めの、三日月頃の月を
指す。
























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