ブルー=カルセドニー〜追憶者〜
序章〜全ての始まった瞬間
 
 
 
 いつもどおり目覚ましで起き、下に降りると両親が食卓を囲ん
でいた。
「あ、おはようございますv」
「おはよう。」
「おはようございます。父様、母様。今日も良い天気ですね。」
 彼はいつものように食卓につくと両手を合わせて「頂きます。」
といい、ご飯と刺身とコーンスープとグラタンと言うよくわから
ない朝食を食べた。
 その間に彼は何年たっても仲のよい両親を見た。外見だけ述べ
てもとても若い。
(毎回思うけど、僕の両親て、すんごく若いんですよね……。たしか、
父様が32、で母様が1つ違いの31……。僕が生まれた当時は、
今僕が16ですから、父様が……16? で、母様が15。うん、
あってる。できちゃった婚で、僕がうまれてから結婚したんです
よーvって母様が言ってましたし。反対……されたんでしょうね……
おばあ様たちに/汗
)
 そう考えながらとりあえずコーンスープとグラタンを食べ終える
と時間を確認し両親を見て
「母様、ご馳走さまでした。父様、行って来ます。」
 そう言い外に出るとちょうど仲の良い学校の生徒と顔を合わせた。
「あ、おはようございます。」
「おっはよ。」
 柔らかい声であいさつを交えると、そのまま彼はのんびりと歩き
ながら学校へ向かった。
「そう言えば、お前の両親今日も仲良し?」
「ええvああ言うのをきっと『おしどり夫婦』っていうんですよねv」
「……いや、アレはバカップル(万年新婚夫婦)と言うんだと思う。」
「?? そうですか?」
 問いかけに対し、頷いて答える相手に彼は「そうなんですか……。」
と納得したように頷いた。
 そのまま1人になって歩いていると、道の途中にある林−のよう
なところ−で何か光るものを見つけ、なんとなく気になったので
そちらに足を運んでみる事にした。
「……あそこって人、いましたっけ??」
 光にだいぶ近づいたところで彼は足を止めて考え込んでしまった。
何故なら、その光は動いているらしく、いくら歩いても近づきこそ
すれ、たどり着けないのだ。これでは不思議に思うな。と言う方が
無茶である。
「……変、ですよね。やっぱり。」
 そう1人ごこちると、再度あの光を見た。すると、その光は真直ぐ
に彼のほうに向かって来ていたのだ。
「あっ……!!」
 とっさに逃げようとしたが間に合わず、それに呑み込まれてしまった。
 気がつくとそこは真っ白な上も下もわからない空間だった。一応、
前に足を運んでみたが、何もないせいで進んでいるのか止まっている
のかもわからなかった。
「やあ、こんにちは。いや。おはよう、かな?」
 真っ白な空間に突然響いてきた声に彼は周りを見渡したが、声を
発した存在を見つける事は出来なかった。
「誰、ですか?」
 問い掛ける声が震えていた。何かその声に対し笑う声がひそかに
聞こえてきた。
「さっそくだけど、君の記憶、もらっちゃうね。」
 問い掛けは無視され代わりに耳を疑うような事を言われ、彼は
慌てて周りを見渡したがやはり誰もいなかった。
「誰なんです! それに僕の記憶を取るとは一体……。」
 周りを見渡しながら声の限り叫んだが、その答えは思い沈黙だけ
だった。
しばらくして、
「もう、遅いよ。君はぜーんぶ忘れちゃうんだからねv」
 と言う声と共に意識は暗い闇に落ちていった。
 それが、『彼』が『彼』であった最後の瞬間だった。
 まぶしい光を感じ、瞳を開けると、そこは変わった部屋だった。
しかし彼は何故この部屋を変わっていると思ったのか、わからなく
なっていた。
「誰なんです!それに僕の記憶を取るとは一体…。」
 
序章終了

はい、やってみました、長編
はっきりいって私もまだ途中までしか書いてません(おい)
なのでカメの足並みの速度だとは思いますが末永くよろしくおねがいします
にしても彼はこれからどうなってしまうのでしょうね?

 
























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